30代からの“脳のエイジングケア”にDHAが効く理由/薬剤師が解説!!

薬剤師のとだ先生

こんにちは、薬剤師のとだです。
「最近、集中力が続かない」「名前が出てこない」「なんとなく頭がぼんやりする」──そんな変化を感じ始めたら、それは“脳のエイジングサイン”かもしれません。肌や体力の変化と同じように、脳も30代から少しずつ老化が始まります。

その鍵を握るのが、DHA(ドコサヘキサエン酸)
この記事では脳の神経細胞を構成する重要な脂質であり、思考力や集中力を支える「脳の栄養素・DHA」について解説します。

この記事の「結論」!!

・ DHAは脳細胞を柔らかく保ち、情報伝達をスムーズにする“脳の若返り脂肪酸”

・ 30代から体内DHAは減少し、食事だけでは1日300〜400mgほど不足する

・ 吸収率・酸化対策・続けやすさに優れたDHA・EPAサプリで、脳の冴えと明晰さを長くキープ

目次

1.脳のエイジングは30代から始まっている

脳は20代後半をピークに、徐々に神経細胞の再生力と柔軟性が低下していきます。
MRI研究では、30代を境に前頭葉(思考・判断・集中を司る領域)の灰白質が減少し始めることが確認されています【1】。

DHAは脳の神経細胞膜を構成する主要な脂肪酸で、細胞膜の柔らかさ=情報伝達のスピードを左右します。
不足すると、神経細胞同士のシナプス伝達が鈍くなり、
「集中できない」「言葉が出にくい」「気分が落ちやすい」などの変化が現れやすくなります。

つまり、DHAは“脳の回転力”を支える潤滑油。
30代からのエイジングケアは、肌だけでなく脳の脂質ケアが欠かせません。

2.現代人にDHAが不足している理由

厚生労働省はDHA・EPAを合わせて1日1g(=1000mg)の摂取を推奨していますが、
日本人の平均摂取量は600〜700mg前後
にとどまり、1日300〜400mg不足しているのが現実です【2】。

特に30〜40代は、

  • 魚より肉中心の食生活
  • 外食・コンビニ利用の増加
  • 慢性的なストレスと睡眠不足   などにより、DHAの消費が増えているにも関わらず補えていない 状況です。

さらにDHAは酸化しやすく、焼き魚や揚げ物では含有量が減少します。
そのため、効率的に摂るには、酸化を防ぎつつ高純度の形で補う方法が必要になります。

3.“脳の若さ”を守るDHAの摂り方

① 吸収されやすい形で摂る

DHAは脂溶性のため、リン脂質型中鎖脂肪酸(MCT)配合のサプリを選ぶと吸収効率が高まります【3】。
これにより、血液脳関門を通過しやすく、脳内にしっかり届きやすくなります。

② EPA・ビタミンDとの相乗効果

EPAは血液の流れを整え、DHAを脳へスムーズに届けるサポートをします。
また、ビタミンDは脂質の吸収を助け、ホルモンや免疫にも関与するため、複合的に“脳と体”を整える設計が理想です【4】。

③ 酸化対策と継続性

小粒カプセル・1日1回設計なら続けやすく、数ヶ月単位の積み重ねで脳の明晰さをキープできます。
小粒でにおいが少なく、1日1回で必要量を摂れるものが理想的です。

DHAは酸化に弱いため、窒素充填包装・アルミパウチ・アスタキサンチン配合で品質を保つことが重要。

参考論文

1.Fjell AM, et al. Brain aging in humans: Changes in microstructure and cognition. Neuroimage. 2014.

2.厚生労働省「国民健康・栄養調査」

3.Yurko-Mauro K, et al. Docosahexaenoic acid and cognitive function in age-related decline. Alzheimers Dement. 2010.

4.Calder PC. Omega-3 fatty acids and brain health: molecular and clinical perspectives. Nutrients. 2020.

5.Stillwell W, et al. Docosahexaenoic acid: membrane properties and functions. Lipids. 2003.


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